ヒント(4) 現状分析を怠る企業は勝ち組にはなれない

「敵を知り己を知れば百戦危うからず。敵を知らず己を知らざれば戦うごとに必ず危うし。」

 

孫子の言葉です。私達がやっているのは戦争ではなくビジネスですが、大切な事を示唆しています。

 
市場成熟化や規制緩和などの影響で企業間の競争が激化し、無策でも儲かる時代は終焉を迎えました。自社が生き残るには、しっかりとした戦略を立て、適切な経営判断をしていかねばなりません。

 
その際、一番問題になるのが『現状認識』です。今、周囲がどうなっているのか?今、自分達の状態がどうなっているのか?これを知らずして判断も何もありません。目を閉じて車を運転するようなもので、危険極まりない事です。

 

本当に分かっているか

 
現状分析の大切さを説明しますと「自分達の事は分かっているから」、このように言われる方もあります。この場合「では、どのように認識されているか、教えて頂けますか?」と聞くようにしています。

 
そうして話を伺いますと、認識すべき内容に『抜け』があったり、話が抽象的で思い込みが入っていたりする場合が多々あります。

 
これは、自分では分かっているつもりでも、頭の中が整理できてないという事です。現状認識が不十分だと思い切った経営判断はできません。

 

現状分析の枠組

 
そこで今回は、現状分析の枠組の一つとして『SWOT分析』を紹介します。SWOTは「スウォット」と読みます。

 
SWOT分析では、現状を『外部環境』と『内部資源』に分け、外部環境は『機会』と『脅威』を、内部資源は『強み』と『弱み』を把握します。整理すると次の図のようになります。

SWOT

 

この4つの枠を埋めていくのですが、その観点を以下に列挙します。

 

(1)外部環境

 

自社を取り巻く外部環境を分析します。大きく分けて3つあります。

 
(1) 業界動向・法律
(2) 顧客ニーズ
(3) 競合他社・新規参入者

 
これらの観点から、自社にとっての機会(チャンス)は何か?脅威は何か?を列挙します。

 

(2)内部資源

 
自社の経営資源を分析します。こちらも物差しがいくつかあります。

 
(1) ビジネスモデル
(2) 財務
(3) 人的資源(スキル・士気)
(4) 商品力・サービス力
(5) ノウハウ・知的財産権
(6) 立地条件・販路・物流
(7) 生産力・仕入ルート
(8) 人脈・ネットワーク

 
これらの観点から、自社の強みは何か?弱みは何か?を列挙します。

 

実際にやってみる

 
SWOT分析は、自分一人でなく、様々な立場の従業員もメンバーに加えて、積極的に意見交換すると、より実態に近いものが出来ます。

 
出来るだけ多く列挙した後は、それらに優先順位をつけて整理していきます。

 

(那覇商工会議所・商工ニュース2005年7月号掲載)

 

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