ヒント(5) 現状を分析する方法

SWOT分析では、最初に自社の現状を次の表の『強み』『弱み』『機会』『脅威』の4つの枠内にそれぞれ列挙し、埋めていきます。

 

 

実際にやってみると、『強み』『弱み』『機会』『脅威』は、それぞれいくつも出てくると思います。経営者だけでなく様々な立場の従業員をメンバーに加えて意見交換すると更に色々でてきます。

 

このSWOT分析は、コミュニケーションのツールとしても優れています。同じ組織で仕事をしていても、組織の中での立場が違えば、物事の捕らえ方は異なってきます。

 

そのような人同士が一同に会して議論することによって、新たな視点を発見したり、会社の状況認識を共有したりできるといった効果があります。

 

列挙する場合の注意点

 

なお、『強み』『弱み』を列挙する場合に注意点があります。企業によっては、『弱み』ばかり出てくる事があります。

 

アラを探す方が簡単だからです。しかしここでは、『強み』を見つけるように努めます。

 

もし、自社に優れた所が全く無ければ、得意先は全て同業他社に流れていく筈です。しかし、現実にはそうではない。今の得意先が私達を選んでくれているのは何故だろうか?と考えていくのです。他社には無い、優れた面(強み)が必ず有る筈です。

 

組み合わせて分析する

 

『強み』『弱み』『機会』『脅威』を考え付く限り挙げたら、次の図のように組み替えをします。

 

 

外部環境と内部資源の組み合わせが4通り出来ますので、これを睨みながら、次のように対応を取ります。

 

(1)機会×強み

 

自社の強みを機会に活かすチャンスが有るという事ですので積極的に攻めます。いくつか有る『強み』の中でも、特に核になっている部分(コア・コンピタンスといいます)をどうすれば活かせるかを考え、ここに経営資源を集中させます。その分、利益となって帰ってくるからです。

 

(2)脅威×強み

 

自社によって脅威があっても、持ち前の『強み』でカバーできるのであれば、他社と差別化を図って持ちこたえるようにします。

 

(3)機会×弱み

 

チャンスはあるが自社の力が弱いという事ですので、徐々に弱点を克服する、といった『段階的対応』を取ります。

 

(4)脅威×弱み

 

ここは自社のアキレス腱となりますので、リスクマネジメントが必要になります。場合によっては事業の撤退も検討します。

 

このようにSWOT分析によって自社の現状を『見える化』し、『あるべき姿』とのギャップを考慮して対応策を検討します。実際にはこの他に、財務面、特に資金繰り面での現状認識が必要となります。

 

(那覇商工会議所・商工ニュース2005年8月号掲載)

 

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